働くひとを知る

社員インタビュー

Interview 01

CEO

バックオフィスをクリエイティブに構築していく

なぜ新しい人事評価制度が必要なのか

ーー「バックオフィスもクリエイティブに構築できたら」、これにはどんな思いがありますか?
私たちがこの先ホップ・ステップ・ジャンプのジャンプ期に向かっていくために、バックオフィスはとても重要なキーになると考えています。たとえば、人材育成を強化していくにあたって、今ある人事評価制度の細かい項目をアップデートしたいというのが目下の課題。NTKJでは、部署間を超えた職務を担うなど、この会社規模ならではの流動的な部分があります。ですので、実際の仕事内容と評価に乖離がないものにしていきたい。チャレンジ精神が高い人をもっと評価したり、取りこぼしがないものにしていきたいんですね。そういう私たちの実態に即した独自のシステムを形成するために求められるのが、バックオフィスのクリエイティビティなんです。
ーー今のNTKJのように、積極的に雇用し、社員が増えていきているというフェーズにおいて人事制度というのは重要なファクターですよね。
そうですね。ありがたいことに仲間が増えてきていますが、そんな中で今までのような円滑なコミュニケーションを保つためには、これまで以上にみんなが共通のマインドを持ったチームでいる必要があるなと実感しているところです。NTKJの理念でいえば、「本物を創るファクトリー&ラボ」であること。そのチーム作りのためのツールが人事評価制度や、定期的なOJT、OFF-JTといったトレーニング制度なのかなと。具体的には、目標を設定し、達成できるように個々が学んでいける仕組みづくり。社員がスキルアップすることで、目標へのエンゲージメントが高まり、会社の生産性があがり、ひいては個々の評価もアップしていく。バックオフィスには、そのようないいスパイラルの火付け役になってほしいと考えているんです。
ーー理想とする組織作りに向けて、実際に何か動いていることはありますか?
今、社内で同じようなモチベーションや課題を共有している人たちを集めて、会社全体を牽引していくコアとなるチーム作りをしているところなのですが、これをもう少しブーストさせたい。話しているとみんなの考えていることや想いは共通していているので、あとはそのまとめ役となる仕組みが必要なんです。社内のタレントをチームとして束ねていく中核、というようなイメージでしょうか。そういう潤滑剤のような存在がバックオフィスにいてくれたら、NTKJはもっと突き抜けていけるんじゃないかと思います。

職人技術を次世代へどう繋いでいくのか?

ーー「職人の技を次世代にどう受け継いでいくのか」。国内の多くの企業で同じような課題を抱えていますが、NTKJではどのように考えていますか?
課題は、職人技術をどう“見える化”していくか、ということです。全てを網羅することは難しいのですが、ものづくりにはマニュアル化できる工程とできない工程があるんですね。たとえば、決まった手順で、決まった形につくること。これは第一段階です。次に上がってきたものを、ここをもう少しこうしたらいいなと調整すること。これは第二段階目になります。この作業は個々の感覚に由来するので長年の経験が物を言うのですが、ベースとなる一段階目の部分にはマニュアル化していきたいと考えています。
――なるほど。マニュアル化できる工程があることで引き継ぎが可能になるだけでなく、生産性も上がりますね。
そうですね。一方、NTKJでは本物の職人を育てていきたいという想いがあります。ネジ一本へのこだわりだったり、他の人には気づかれないような細部にまで気を遣えるのが本物の職人の仕事です。ですが、まだそこまで成りきれない職人たちもいて、彼らをボトムアップしていきたい。それが管理部門の役割なんじゃないかと最近よく考えるんです。職人世界にありがちな背中を見て覚えろという教育だけではなく、技術の水準を設定して、確実に繰り返し同じことができるようにすること。ここをクリアしたら、その先は創造性を持って工夫していく。職人がステップを踏んでいける仕組みを作ることで、もっと本物の職人を生み出すことができるはずです。
――一方で、ラボ機能ではどうですか?
ラボ機能でつくる「型」は、お客様のリクエストに答えたカスタム製品になるので、初挑戦というものがほとんどです。基本的な手順はありますが、どんな条件でパラメーターをいじるのかという工程にマニュアルはありません。そういう意味では、どういう加工条件をパラメーターに設定するかという作業は職人の第二段階の工程によく似ているんですね。ですから、ラボ機能もファクトリー機能の課題と同じように、見える化できる部分、できない部分を見極めてベースを安定させていくということが求められているんです。
今必要としていることは総じて、NTKJがさらに飛躍していくためのアップデートです。そこを一緒に考えて、クリエイトしていくバックオフィスは今後のNTKJにはなくてはならない存在なんです。

OTHER INTERVIEW

他のインタビュー記事を読む